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■オリジナル作品:「僕のH2O ブログ編」(目次

「僕のH2O ブログ編」 第4回

A: 社会の活性度ということに絡んで思い出しましたが、サイトに、新しい経済理論との関係が書かれていましたね。
勉: T大学の大学教授が僕たちのやっていることを、行動経済学の理論として研究したいといってきたことですね。僕たちの始めたことは、行動経済学の見地から見ても極めて特異だそうです。普通経済学では、人は自己の利益になるように動くことを前提にしているのに、僕たちは、人の為になるように動くことを前提にしているんですから。もしかすると、報酬系などを含めた、新しい神経経済学の研究分野かもしれないとのことでした。
A: 新しい神経経済学の研究分野?
勉: 神経経済学では、報酬系とか脳の効用を重視して、人間の意思決定行動を研究しているんです。普通の行動経済学で僕がいう人の為に何かをすること、即ち「利他的行動」をどう説明するかというと、とにかく経済学では人は自己の利益になるように動くことを前提にしていますから、人に親切にすればいざというときに自分が親切にしてもらえるからとか、人の評判を気にしてとか、共感性が自己利益をより多く生むからとか、集団淘汰を避けるためとか、そういう形で説明するんです。
A: なんとか「自己の利益」というところに落とし込む訳ですね。
勉: でも新しい神経経済学は、表に見える行為だけではなく、脳の中まで含めて考えようとしているので、利他的行動についても、それによってドーパミンが放出・受容されて快が生じるからそういう行動をとるんだろうということで、利他的行動によって人がなぜ快を感じるのかというところまで踏み込んで、意思決定行動を研究してみようとしているんです。だから、僕たちのやっていることも何か意味があるんではないかということらしいんです。
A: 利他的行動そのものが快を生じさせる?
勉: そういうことなんです。
A: あなたはサイトに「もし経済学というものが、自己の利益になるように動く人や、合理的に考える人だけを前提にしているのなら、そんな経済学が破綻するのは目に見えている」と書いていましたね。
勉: 今もそう思っています。僕は、人の利他的行動にこそ社会の本質があると思っているんです。<続く>
「僕のH2O ブログ編」 第4回(2009年11月13日公開) |目次コメント(0)

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